UGC動画とは?自然投稿・UGC風広告の違いと企画の作り方
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「UGC動画を増やしたい」と言われても、利用者が自分で投稿した動画を集めるのか、クリエイターに撮影を依頼するのかで、準備する仕事は変わります。見た目が似ていても、作った人、依頼の有無、使える場所が同じとは限りません。
UGCはUser Generated Contentの略で、ユーザーが作ったコンテンツを指します。動画では、商品の使い方や日常の感想を利用者の視点で伝える投稿などが当てはまります。この記事では、SNS・EC担当者が混同しやすい自然投稿、企業が依頼するUGC風動画、インフルエンサー投稿の違いを整理し、自社でどれを準備するか決めるための比較表と企画シートを紹介します。
UGC動画・UGC風広告・インフルエンサー投稿の違い
UGCという言葉の使われ方には幅があります。ここでは発注や利用の判断をしやすくするため、制作の経緯で次のように分けます。これは編集部による実務上の整理で、すべての媒体が同じ区分を採用しているという意味ではありません。
区分 | 制作の経緯 | 確認すること |
|---|---|---|
利用者の自然なUGC投稿 | 利用者が自分の意思で体験や感想を投稿する | 自社で転載・広告利用したい場合の許諾、写り込む人や音楽の扱い |
企業が依頼するUGC風動画 | ブランドが目的や内容を整理し、出演・撮影・編集を依頼する | 納品先、利用媒体と期間、出演条件、実際に確認できた商品情報 |
インフルエンサーへの依頼投稿 | 発信者のアカウントから、その読者に向けて投稿してもらう | 投稿するアカウント、内容の確認、広告表示、動画の二次利用 |
区分が重なることもあります。クリエイターに動画素材だけを納品してもらう仕事と、本人のアカウントへ投稿してもらう仕事は別です。依頼書では「UGCを1本」だけで終わらせず、誰がどこに投稿するのかまで書きます。
TikTokの公式資料でも、ブランド関連のUGCとクリエイターコンテンツを扱い、利用許諾を得て広告へ活用する流れが紹介されています。自然投稿だから、そのまま自社広告に使えるという判断にはしません。TikTok公式:Content Suiteの案内

UGC風動画で伝えたいのは、生活の中で使う場面
商品だけをきれいに見せる映像に対して、UGC風動画では「どこで、どう使うか」を場面として伝えられます。例えばバッグなら、棚に置いた全景だけでなく、出かける前に持つ、肩に掛ける、必要な物を入れるといった動作が企画の候補になります。
ただし、生活感のある撮り方だけで信頼や購入が増えるとは限りません。何の商品か分からない、使っている部分が隠れている、説明とリンク先が違う映像では判断材料が不足します。まず「見た人に何を理解してもらうか」を一つ決め、その内容が映像と説明の両方にあるか確認します。
レビュー・使い方・開封は、伝える情報から選ぶ
企画 | 伝えたい情報の例 | 撮る前の確認 |
|---|---|---|
使い方の実演 | 取り付け方、持ち方、使用する順番 | 説明書と動作が一致するか。重要な手元が映るか |
日常の使用場面 | どんな場所で使うか、他の持ち物との組み合わせ | 商品の大きさや用途を誤って見せていないか |
開封・内容物の紹介 | 届く物、パッケージ、同梱品 | 実際に販売するセットと一致するか |
レビュー形式 | 本人が確認した使い心地や特徴 | 本人の体験を確認できるか。演出した台詞を自然発生した口コミに見せていないか |
この表は企画例で、成果ランキングではありません。コスメなら容器の使い方、食品なら届く内容や調理手順、サービスなら操作の流れなど、読者が購入前に確かめたい点に合わせて選びます。健康・美容の効果や使用後の変化は、出演者の雰囲気だけで裏付けられる情報ではありません。
カジュアルな撮り方でも、広告であることの説明は必要
企業が依頼して制作した動画を、たまたま見つけた利用者の口コミのように扱うと、制作の経緯が伝わりません。消費者庁のQ&Aでは、事業者が表示内容の決定に関与したかなどから「事業者の表示」かを判断すると説明されています。報酬の有無だけで区別しません。
広告であることは、表示内容全体から明瞭に分かる必要があります。小さな表記を一つ置けば常に十分という判断にはせず、動画・字幕・投稿文を一式で確認します。具体的な条件は消費者庁のステルスマーケティングQ&Aで確認してください。
動画の納品と、出演者の投稿・広告利用を分ける
素材が納品されたことと、その素材をあらゆる場所へ掲載できることは別です。自社SNSへの投稿、ECページへの掲載、広告配信、出演者のアカウントからの配信を分け、媒体、期間、編集できる範囲、元データの納品を確認します。
例えばTikTokのSpark Adsでは、自社の投稿や、クリエイターから承認を得た投稿を広告に利用できます。広告配信の承認と、別媒体への転載・編集などの条件は個別に整理してください。TikTok公式:Spark Ads
最初の1本は、この企画シートで整理する
制作前に次の項目を埋めると、企画、出演、撮影、掲載先の相談が具体的になります。まだ分からない項目は空欄にして、依頼先に確認します。
項目 | 記入する内容 |
|---|---|
読者と疑問 | 誰が、購入前に何を知りたいか:____ |
伝える特徴 | 今回の動画で説明することを一つ:____ |
使う場面 | 場所・動作・必要な商品や小物:____ |
根拠と確認者 | 商品資料、本人が確認した体験、社内確認担当:____ |
出演と投稿 | 誰が出演し、誰のアカウントへ投稿するか:____ |
利用先 | SNS投稿/広告/ECページ、媒体と利用期間:____ |
次の行動 | 商品説明を見る/使い方を保存するなど:____ |
例えば「新しいバッグの収納を説明する」なら、必要な物を入れる手元と、閉じた状態を見せる構成が考えられます。未確認の収納量を台詞にせず、撮影する商品で確認できる範囲を示します。次に進むときは、30秒動画の台本と撮影指示へ落とし込みます。
公開後は、動画の反応と商品ページの行動を別に見る
動画の再生数、リンククリック、商品ページへの訪問、問い合わせは別の段階です。目的が商品説明の理解なら視聴されている場面を確認し、ページへの案内ならリンクの反応とページ側の訪問を分けて記録します。再生数だけで発注の成功を判断しません。
比較条件と記録方法はUGC動画の改善テストと検証表、制作範囲や修正条件はUGC動画の発注ガイドに整理しています。企画から出演・撮影・編集を相談する場合はUGC動画制作サービス、運用全体の相談はSIGNALの問い合わせフォームをご利用ください。
この記事について
編集:SIGNAL編集部。一次資料確認日:2026年10月5日。比較区分・企画例・記入シートは編集部の提案です。画像はAI生成の制作イメージで、実在の利用者投稿や顧客事例を示していません。
実践に向けて、次に確認すること
対象の商品・サービス、届けたい相手、公開する媒体を整理し、社内で用意できる素材と制作・運用を依頼したい範囲を書き出してみてください。
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