食品の商品動画、何を撮る?中身・量・食べ方が伝わる15秒の構成シート
この記事の目次
食品の動画を作るとき、湯気や盛り付けから考えると、購入前に知りたい情報が抜けることがあります。「何が届くのか」「どう用意するのか」「中身はどうなっているのか」。まず、このうち一つに答える動画を作りましょう。
この記事では、EC担当者が撮影前に使える素材リストと、冷凍スープを例にした15秒の構成シートを紹介します。構成と秒数は編集部の提案で、売上や視聴維持率を実証した基準ではありません。商品情報は販売中の商品の資料で確認し、例の記入欄を置き換えて使えます。
最初の1本は、購入前の疑問を一つ選ぶ
動画を見終えた人に何を判断してほしいか、一文で書きます。「1箱の内容が分かる」「準備の手間が分かる」「開封後の実物が分かる」のように、見せる事実まで具体化します。15秒にすべて詰め込まず、足りない説明は商品ページに残します。
例えば冷凍スープなら、「届いた状態から器に盛るまでが分かる」をテーマにできます。使い方の詳細はラベルと商品ページに沿って案内します。映像で時間を短縮しても、実際の調理時間が短いように見せないようにします。
撮影前にそろえる素材は、包装・中身・手順
商品ページの写真だけでは、開封後の中身や取り扱いを確認できないことがあります。撮影素材と、情報を確かめる資料を同じ表にまとめると、制作会社への相談にも使えます。
確認したいこと | 準備する素材 | 事実を確認する資料 | 確認担当 |
|---|---|---|---|
何が届くか | 現行包装の正面・裏面、セット全体 | 販売中SKU・セット内容 | 商品担当[記入] |
量と中身 | 実際の内容物、器や手との比較 | 内容量・個数・商品仕様 | 商品担当[記入] |
どう用意するか | 表示に沿った開封・調理の実写 | ラベル、現行の商品説明 | 品質確認担当[記入] |
盛り付け後の状態 | 実物の寄り、断面、盛り付け | 実物との照合、同梱物の一覧 | 商品担当[記入] |
どこへ案内するか | 商品名、ロゴ、遷移先URL | 公開予定の商品ページ | EC担当[記入] |
器・パン・ソースなどの小物を入れる場合は、販売セットに含まれるかを表に追記します。撮影用の盛り付けを、届くセットの全体として見せないことが大切です。
冷凍スープを例にした15秒の構成シート
次の例は架空の企画です。実物の食品を撮影した事例ではありません。サムネイルもAI生成による架空の冷凍スープの企画イメージで、実物の商品・制作実績を示しません。温度・加熱時間・数量は記入欄のままにし、映像制作のために数値を作りません。
秒数 | 見せるカット | 字幕の例 | 撮影・編集の確認 |
|---|---|---|---|
0〜3秒 | 包装と届くセットを正面から | [商品名]/セット内容は[確認済み情報] | 現行包装・商品名・数量が一致 |
3〜6秒 | 表示に沿って準備する手元 | 作り方は商品表示をご確認ください | 手順を資料で確認。省略編集が分かる |
6〜10秒 | 実物を器に盛り、内容物の寄り | 中身が見える一杯に | 具材の種類と量を変えない |
10〜13秒 | 食卓の盛り付け例 | 盛り付け例/[付け合わせ]は商品に含まれません | 付け合わせ・器と商品を区別 |
13〜15秒 | 商品名と確認先を表示 | 内容量・調理方法は商品ページへ | SNSとECで案内方法を変える |
SNS投稿の画像内にURLを書くだけで、クリックできる導線になるとは限りません。掲載媒体で利用できるリンクやプロフィールの案内先を確認します。EC商品ページ内の動画なら、「商品ページへ」の案内を繰り返す必要はなく、動画の近くに内容量や調理方法を読みやすく置く方が自然です。
AIを使う場所は、商品の事実と分けて決める
実物の中身、数量、パッケージの文字、調理の工程は、確認できる実写を基準にします。AI生成は背景や切り替えの企画イメージから検討し、生成後は商品が変わっていないかを確認します。背景に別の食材を置くと、原材料やセット内容だと受け取られる可能性があります。
制作担当者には、採用できない変化を先に伝えます。具材が増える、包装のロゴが変わる、手が商品を通り抜けるなど、確認対象を具体的にします。再現できないカットは実写に戻す判断も含めて相談しましょう。
健康食品を扱う場合は、包装や取り扱いだけでなく、人物の反応・字幕・音声が健康効果を暗示しないかも商品ごとに確認します。消費者庁は健康食品等のネット表示について改善指導を公表しています。商品の区分や表示可能な内容を確認せずに、体の変化を示す演出を加えないでください。消費者庁の公表資料
SNS用と商品ページ用は、音と案内を分ける
SNS用には字幕と投稿文、必要に応じて利用範囲を確認したBGMを用意します。ECやLPで使う版は、音なしでも商品情報が分かるか、最初の静止画で何の商品か伝わるかを確認します。自動再生されない場合にも、商品内容を確かめられるようにします。
Shopifyでは動画ファイルのアップロードやYouTube・Vimeoのリンクを使った商品メディアの追加が案内されています。利用中のテーマが動画表示に対応するかも確認が必要です。納品前に掲載環境で再生と表示を確認しましょう。Shopify公式の商品メディア案内
公開前に、商品情報・再生・案内先の3つを点検する
点検 | 合格にする条件 | 記録すること |
|---|---|---|
商品情報 | 包装・中身・数量・手順・字幕が資料と一致 | SKU、確認資料、担当者、確認日 |
再生と表示 | スマホとPCで重要な部分が切れず、音なしでも分かる | 掲載URL、端末、動画版番号 |
案内先 | 投稿の案内と商品ページの内容が一致 | 遷移先、計測できるクリック、未取得事項 |
改善するときは、冒頭の内容か字幕など、変更する要素を一つ選びます。再生数、商品ページへの遷移、問い合わせは別の指標です。動画の版と変更した箇所、掲載先、確認日を残すと、次の企画で比較しやすくなります。
構成シートに記入して、素材の不足を確認する
商品の資料名・掲載先・購入前の疑問と、各カットの素材・字幕・確認事項を埋めると、追加撮影の相談に使えます。食品動画の撮影準備・構成シートを開くからシートを開き、ブラウザの印刷機能で印刷して書き込めます。シートに入力欄や送信・保存機能はありません。商品が未定の欄はそのまま残して構いません。
企画が未定でも送れる、食品動画の相談文
撮影方法やAIを使う範囲は、最初から決め切る必要はありません。商品と掲載先、伝えたいこと、手元の素材を先に共有すると、追加撮影が必要かを相談できます。以下は記入用のテンプレートで、制作実績ではありません。分からない欄は「未定」として使えます。
商品・販売形態:[商品名/単品・セット/確認できる商品ページ]
掲載先:[EC商品ページ/Instagram等のSNS/LP]
動画で伝えたいこと:[届く内容・開封後の中身・準備の手順から一つ]
用意できる素材:[現行包装の写真/中身の実写/手順の資料/未撮影]
相談したいこと:[追加撮影/15秒の構成/AIと実写の分担/音なし版]
確認担当と希望時期:[商品情報の確認担当/公開時期、未定でも可]例として「EC商品ページで、届くセット内容を伝えたい。包装写真はあるが中身の実写は未撮影。必要な撮影と15秒の構成を相談したい」とまとめられます。数量や調理条件は現行資料で確認し、本文には確認できたことだけを記入します。詳細条件と見積もりは打ち合わせで整理します。
素材と見せたい内容をまとめて、制作を相談する
商品名、使う場所、答えたい疑問、手元にある包装・中身の写真、確認担当者をまとめると、必要な撮影や編集について相談しやすくなります。見積もりの依頼シートも合わせて使えます。
業種ごとの考え方はアパレル・食品・健康食品の見せ方、写真素材からの工程は商品写真からAI動画を作る手順で整理しています。
KASANEの制作内容を見る/商品の動画制作をSIGNALから相談する
参照資料と制作条件
- Shopify:商品メディアの種類(動画追加方式・テーマ対応)。
- 消費者庁:健康食品等のネット表示に関する改善指導の公表(2026年4〜6月対象、9月4日公表)。個別商品の適法性を判断する資料の代わりにはなりません。
文・構成:SIGNAL編集部。公式資料確認日:2026年10月18日。サムネイルはAI生成の架空商品のイメージ。構成図と記入シートは編集部の提案で、実際の食品動画制作実績や成果グラフではありません。
実践に向けて、次に確認すること
対象の商品・サービス、届けたい相手、公開する媒体を整理し、社内で用意できる素材と制作・運用を依頼したい範囲を書き出してみてください。
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